スパークに伴うポイント潰食がひどいので、定番、永井電子のセミトラを取り付けました。
見えない様に取り付けたので、写真にも写っていません(笑) 結果は大正解、お薦めです。

  
外観からは大きな劣化の見られなかった「I・Gコイル」ですが、いかに単純な構造とはいえ
40年近く、振動と温度変化の激しい環境下にあった訳ですから、この機会に交換します。
現在入手できるのは、写真にあるタイプの物で、オリジナルの円筒状とは異なります、ただ
オリジナルと同じ場所に取り付けられる様になっており、ボンネットを開けても見えないので
オリジナルのイメージが損なわれる事はありません。

ここで「ラジオ小僧」の感想です。
元々、IGコイルは1次側入力電圧12V(基準電圧)を10.000〜20.000Vに昇圧し、2次
側に発生させるもので、ごく単純な構造です。 コイルと称していますがトランスと考えれば
理解し易いと思います。 ただ、昇圧比が1.000倍程度とかなり大きいので、当然巻線比も
同様で、オーディオアンプなどのトランスとは様相が異なります、ちなみに、オーディオアンプの
場合は(真空管アンプ) 電源アンプで昇圧比が5倍程度、減圧比が1/15程度、出力トランス
でも減圧比は1/数百(出力トランスは、電圧ではなくインピータンスを変化させるものですが)
程度です、 更にオーディオアンプは磁束が音質に悪影響を与えるので防磁対策が施されます。
オリジナルのIGコイルは「コア入りタイプ」で、コアの周りを囲む様に導線が巻かれており、結果
ケース外観は円筒状となります。 一方今回入手したのは「EIコアタイプ」で薄板鋼板を「E型」と
「I」型に打ち抜き、組み合わせてできた隙間に導線を巻きます、従って外観は写真の通り円筒状
とは異なります。
このコイルは、防水対策もバッチリで、信頼性も高そうです。

プラグコードは、永井電子製ウルトラケーブル。 シリコン外被なので柔軟性に富んでいて、取り
回しが楽です、コネクター金属部分もしっかりできていて信頼性が高そうです。
(ケーブルを交換する場合、純正品が一番だと思いますが、生産中止ですし、デッドストックでは
劣化が進んでいると考えられます、元々、Zの場合はIGコイル一体型なのでケーブルのみの
入手、使用は不可なのですが...)